編み物初心者の方にオススメ!マフラーよりもすぐ編める「スヌード」の作り方。

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大久保 千聖

こんにちは、ニットラボの大久保千聖(おおくぼちせ)です。

編み物初心者の方でもカンタンに編めるスヌードをご紹介します。
スヌードとは、筒状になっている防寒具です。身に着けた感じはマフラーに近いですがマフラーよりも短いので編む時間も短くなるので編み物初心者には編みやすいアイテムです。

今回は、60ろくまる編み物キットの「空気を編むアルパカスヌードⅡ」を参照。スヌードの編み方をご紹介します。

画像を見ても、よく分からないよ!という方は、編み物教室をおすすめします。
編み物は、人から教えてもらうのが一番分かり易いです!

2020年1月17日更新。
「空気を編むアルパカスヌード」で使用している糸”フロッシーヘム”が、生産終了し在庫がなくなったため、糸を変えての再販となりました。
新しく使用する糸は、”マリボミックス”というベビーアルパカのふわふわの毛糸です。編み心地もよく、仕上がりもふわふわになります。

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編み物の構造

まずは、編み物の構造を理解して作る過程や出来上がりをイメージしましょう。
編み物の手順として、①材料となる毛糸と編む道具、編み棒を準備します。

②作り目という編み棒に目を作ります。③輪にして編みます。④編みあがったら伏せ止めで、編み目が解けるのを止めます。⑤仕上げのアイロン、縮絨をし風合いを良くします。

とざっと5つの工程があります。

このスヌードは、輪針(わばり)を使用して輪に編みます。つまり、らせん状に編んでいきます。幅25cm(円周50cm)長さ54cm

編みあがったスヌードは、こんな感じになっています。

編む前に確認!必要な材料と道具

材料となる毛糸と編む道具、編み棒を準備します。

【材料】

・毛糸 ”マリボミックス”40g2玉  (並太くらいの太さの糸)

【道具】
・13号輪針(50~60cm)
・とじ針
・はさみ

材料と道具がそろったら、早速編み始めましょう。

つくり目をします。

作り目という編み棒に目を作ります。

作り目を60目します。まず、1目を針にかけます。糸端は2倍残します。

このように、左手に糸をかけます。2倍残した糸は親指にかけます。
右手は、編み棒を2本重ねて持ちます。

①左手の中指、薬指、小指で糸を抑えて、作り目の基本の糸のかけ方と手の形です。ここがはじめです。

②右手に持った2本の針で、左手にかけた糸をすくいます。まず親指にかけた糸を下からすくいます。

③人差し指にかかっている糸を上からすくいます。

④親指にかかっている糸の間を通しながら、

⑤親指の糸を外して

⑥親指で糸を手前に引きます。糸の緩みがなくなるまで引きます。

左手を起こして、はじめの手の形に戻ります。①~⑥の繰り返しです。59回繰り返し、糸にかかっている目を60目にします。

サイズについてですが、50cmで60目です。50cmよりも大きくしたい場合は、編む目数を増やします。小さくしたい場合には編む目数を減らします。

この場合にゲージを目安にします。ゲージとは10cm使用に編み目が何目あるのか表した数字です。
スヌードのゲージ

・2目ゴム編み 12目×18段

・かのこ編み 12目×18段

サイズのアレンジとして、2目ゴム編みは、4目で1模様なので、4の倍数で目数を増やしましょう。

円周を60cmにしたい場合は、60cm×1.2目=72目

円周を55cmにしたい場合は、55cm×1.2目=66目ですが、4の倍数ではないため64目か68目にします。

編み物は手を使うので、どうしても編む方の手の加減により出来上がりのサイズが変わってきてしまいます。
サイズを正確に作りたい方は、ゲージをとってからサイズを調整した方が良いですね。作るものがスヌードですので、多少のサイズの誤差は着用に支障が出ないということでご理解いただければ・・・。

つくり目、完了!目数を数えて確認しましょう!

2本重ねていた針の1本を糸から抜きます。作り目を写真のように伸ばして、針の長さまで伸ばします。

このようになります。赤丸のところから見始めます。輪にして編みます。

2目ゴム編み(2×2リブ)を編みます。

2目ゴム編み(ふためごむあみ)または、2×2リブ(にいにいりぶ)は、表目2目、裏目2目で編んだゴム編み(リブ編みとも言います。)です。 表目2目、裏目2目を繰り返し編みます。


まずは表編みから。糸は後ろ側、編み棒を手前からさして、人差し指にかかっている糸をかけて、さした目から出すと同時に編んだ目が右側に移動します。

表2目を編んだところです。次は裏編みを2目編みます。

これを繰り返して編みます。
表編みと裏編みの方法は、下記記事を参考にしてください。

1週編み終わりました。

編み目はこのくらいスカスカになっていてOKです。

このまま1玉分を編み切ります。(小さいサイズが希望の方は、好みの長さになったら途中で終わっても構いません。) 最後は、糸端を20cm残します。

1目減らします。

1目減らします。 減らし目は、2目を一緒に表編みします。

糸のつなぎ方

新しい糸に変えます。はじめの糸の編み残した糸端を新しい糸の糸端を重ねます。
(毛糸の途中に結び目がでてきたら、同じように20cm重ねて編みましょう。糸始末の手間が省けます。)

重ねた糸を一緒に編みます。

この時はかのこ編みになりますので、表編み・裏編みの繰り返しになります。1目減らしたときに表編みを編んでいるので次は裏編みになります。

かのこ編みの1リピート柄は、3目なので、前工程の1目減らすことが必要になります。

かのこ編みを編みます。

かのこ編みとは、表目1目、裏目1目を交互に繰り返します。こちらも1玉編み切ります。(小さいサイズが希望の方は、好みの長さになったら途中で終わっても構いません。) 最後は、糸端を220cm残します。

伏せ止め

編みあがったら伏せ止めで、編み目が解けるのを止めます。

伏せ止め分の糸は、円周の4倍+糸始末用に20cm残して編み終わります。220cm残します。

表編みをします。

編んだ、左側の目に針をいれ、編んだ目にかぶせます。

これで、1目伏せ止めできました。次の目は裏編みをして、左の目をかぶせます。これを繰り返します。

こんな感じです。

最後は、1目針に残ります。写真のように糸を引いて、編み棒から糸を外します。

糸始末

編み端の糸を始末します。とじ針に糸を通します。

写真のように針をさします。はじめの伏せ止め部分にさします。

次に最後の伏せ目の半分に針をさします。

このようにすると、伏せ目の目が揃うので、どこが繋ぎ目かわからなくなります。

伏せ目部分に4~5cm糸をからげます。

糸端を切ります。

これで、糸始末が完了です。

編み始めの糸も同じように、作り目にからげて糸始末します。

仕上げアイロン、縮絨

仕上げのアイロン、縮絨をし風合いを良くします。
まずは、手で編み目を整えます。手で縦に引っ張り、伸ばします。
2目ゴム編み部分は、特に細長くなります。

次に、横に伸ばします。幅25cmになるようにします。

そして、スチームアイロンをかけてください。毛糸が膨み編み目が整います。

蒸気アイロンをかけるだけでも風合いがよくなりますが、一度洗うとさらに風合いが良くなります。 中性洗剤での手洗いをしてください。洗濯機では縮みますので使用しないでくださいね。
まず、40度くらいの湯に1時間つけ置きします。このつけ置きによりより繊維に洗剤は染み込みやすくなります。このあと、中性洗剤を入れて押し洗いをし、泡がなくなるまですすぎを行います。脱水し自然乾燥させます。

その後に、再度スチームアイロンをし形を整えます。

完成です。とても軽くて暖かいです。

こんな感じに、好きな柄を表面に出して使い分けもできます。

今回ご紹介した”60ろくまる”の編み物キットは「60ろくまるネットショップ」より購入できます。ベビーアルパカの上質な毛糸を使用しているので、プレゼントにもオススメです。初心者の方があんでもふわふわに仕上げることができます。

毛糸と作り方のセット商品で販売しています。

記事を書いた人

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大久保 千聖

文化服装学院ニット科卒。ニットの会社で働いています。
小さいころから、編み物が好きです。編み物って楽しいですよね。編み物の楽しさを多くの方に知って頂き、編み物の楽しさを広めたい!と手芸ブランド「60ろくまる」をスタートしました。趣味はもちろん編み物。ほかにステンドグラスを作ったり、頻繁に旅行に出かけます。

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