こんにちは、赤石です。
今年もニットがたくさん店頭に並んでいて、見ていて楽しいですね。
ここ何年かニットがとっても増えた様に思います。
シンプルなものがずっとトレンドですが、ニットには、冬のコーディネートの主役を張れる柄ものも欠かせません。
アランセーター、フェアアイルセーター、カウチンセーター、、、
色を沢山使ったり、柄編みをしたり。
たくさん種類があるなかで、実際にどれがどのセーターなのか?意外とわからないことはありませんか?
というわけでまとめてみました。
目次
フィッシャーマンセーター
漁師が着ていたことからそう呼ばれています。
弾力と保温性が高く、油分を多く含んだままの糸を使っているので、水もはじきやすく、海で作業する人にとっては、防寒、防水を備えた洋服でした。
その中でも地域によって特色があり、代表的なものが「アランニット」や「ガンジーセーター」と呼ばれています。
アランセーター
フィッシャーマンセーターの代表的なものとして知らているセーターの種類です。
アイルランドのアラン諸島にガンジーセーターの文化が伝わり、発祥したといわれています。
模様はそれぞれ、ハニカム(ハチの巣)、富を象徴するダイヤモンド、漁師の綱(ケーブル)など生活に基づき、祈りを込めて編まれています。
また、家紋の様にそれぞれの家に伝わる柄があり、海で事故にあった人の身元がわかるようになっていたそうです。
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ガンジーセーター
こちらもフィッシャーマンセーターの代表的な物の1つです。
前後に差がなく、暗い夜の海でどっち向きに着ても良い様にできていたり、わきの下にマチが付いていたり、機能性の高さが特徴です。
袖付け周りの柄も特徴的。
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カウチンセーター
カウチンは、カナダとアメリカの堺に付近にある、カウチン島が発祥のセーターです。
アランセーターやガンジーセーターと同じ様に原毛に油を残したまま編むことで、水をはじき、高い防寒性があります。
色の違う糸を使い、トナカイや杉、先住民族などを表現した柄が特徴です。
柄を編むときは、裏側で糸が引っかからないように編み包むという技法を使っているところもカウチンセーターの大事なポイントです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ニットは作業着であるとともに、祈りや思いを込めた洋服だったのですね。
今売られているものは、工業用に色々と簡略化されているものがほとんどですが、そんな背景も知ってみると面白いと思います。
次回は、その2として、フェアアイルセーター、ノルディックセーターなどをまとめます。