海の男のニット!その名は「ガンジー」セーター

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織田 博史

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皆さんこんにちは~(^^)/

先週、先々週と2週続けて日本列島を大雪が駆け巡りましたね(^_^;)

私は研修で白馬に行っていたのですが、到着した時は道路も駐車場もほとんど雪は無くスキー場も地肌が見えている状態でした。

しか~し、朝起きてみると、何と一面銀世界となっていてビックリしました。

スキー場などは恵みの雪かと思いますが都心部は電車、車、飛行機などの交通網がパニック状態でした。

勿論、帰りの新幹線も遅れ駅のホームで寒さを耐え忍んでいました。

こんな時、ニット(セーター)の暖かさは本当にありがたいな~と実感しました!!

 

では本題ですが、今回はこんな寒さに耐える海の男のニット(セーター)を紹介したいと思います。

 

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ガンジー(Guernsey)セーター

イギリスの南、チャネル諸島と呼ばれる島々の中にガンジー島、ジャージー島という島があります。
その昔、これらの島々では編み物がさかんでニットの産地として有名だったそうです。

イギリスで編まれるセーターの中にガンジーと呼ばれているものがあります。その昔イギリスの海岸地域に住む人は漁をして生活をしていました。
その人達が海に出る時に着ていたセーターがガンジーセーターと呼ばれていました。
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ガンジーセーターは海の男の仕事着と思われていますが仕事をするときだけに着られていた訳ではありません。
漁師は礼拝に行く時に着る特別なガンジーセーターも持っていました。それらは「サンデー(日曜日)のベスト」と呼ばれ、模様も沢山編まれているセーターでした。
海の男達はワイシャツやネクタイを身に着けることが無かったので「サンデー(日曜日)のベスト」という立派なセーターを正装の場でも活用していたそうです。

 

ガンジー(Guernsey)セーターの特徴

海の男の服としてガンジーセーターは凍るような波をはねのけ、風も通さない頼もしい漁師の作業着として知られていますが、では使用する毛糸はどんな糸かといいますと、あえて油分をたっぷり含み、クリンプ性の有る毛質のもので空気を含みやすい撚りのしっかりとした糸で編んでいます。これにより防水、防風効果を出しています。

ガンジーセーターは国や村々で編み模様やディテールの差はありますが、基本的にはほぼ同じです。

①表裏が無い=これは暗闇の海でも表裏を気にせず着用するための工夫から生まれたアイデアです。

②胸の部分に編み模様が多い=模様が編み込まれた部分は無地の部分と比べると厚みが有ります。その為風を通しにくく大切な心臓を守ることが出来ます。
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③脇に下にマチがついている=マチのおかげで腕は動かしやすく作業をするのにとても便利なんです。
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④裾にはサイドスリットがある=セーターが作業の妨げにならない様に着用者の体に合わせて着丈は短く、タイトに編まれ豊富な運動量を確保する為です。
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⑤立ち襟=首元の寒さを防ぐ為です。
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⑥袖や裾は無地が多い=袖や裾は作業で破れやすいのですぐ直せるように無地が多いのです。

⑦袖は手首まで=袖が長いと濡れやすく引っかかりやす

 

ガンジー(Guernsey)セーターの編み模様(柄)

ガンジーセーターの模様は家紋や人の名前だったり、漁師の生活にちなんだ錨、網、ニシンの骨、波、海鳥、ロープ、また浜から家えと続く階段などがモチーフとなってそれぞに独自の模様となっています。この模様は一般的に海で亡くなった人を見分けるためとも言われていますが、編み手の中には自分の考えた模様に宗教的な意味をつけて編んでいる人もいるそうです。その編み手の模様はキリスト教にちなんで、イエス.キリストと12人の弟子を意味するV字模様や、イエス.キリストのおこした奇跡を示す太いジグザグ模様などがその編み手によって施されています。
この様にガンジーセーターの模様には色々な説がありますが、一番は大切な人に対して、編んだ人の思いがそれぞれの模様に込められていることだと私は思います。

 

ガンジーセーターについてまだまだ沢山ありますが今回はこれまで。また何かの機会にお話をしたいと思います。

 

 

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ではまた~!!

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