ニット物は穴があいてしまうと、少しの傷でも着用をどうしようかと迷い、
かといって捨てるに捨てられないお洋服ってありますね。
ほんの少し直れば着用できるのに、、、
編み物ができれば対応出来るお直しもあるので今回は丈詰めの一例をご紹介したいと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
こちらのニットセーター
10年以上前に愛着していた物だそうで、
袖口がかなり擦り切れてしまっていました。
思い出もあって、捨てるか捨てないかの間を行ったり来たりしていたそうです。
袖口のほつれ以外はとても綺麗な状態!
ここまで擦り切れてしまうと同じように直すのは難しいのですが、
今回は、袖丈を短くししても大丈夫ということで、袖口を編み直す方法で直してみたいと思います。
お直しの方法
袖口が擦れてしまい編み地がなくなってしまっている状態なので、現状の修復はできません。
袖丈を短かくして直します。
短くした分の編み地から糸に戻し
袖口を編み直してみることにしました。
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袖口が綺麗に擦り切れていています(^^)
すごく愛着を持って着ていた事がわかります。
最低限、目が落ちない様に応急処置として目を止めてありました!
しかも、カラフルな糸を使って止めてあるんです!可愛い!素晴らしい!
補修していた糸も止めてあるだけだったので簡単に取れました。
目が落ちていた時に、これ以上目が落ちないように目を止める事はとても大切なんですよね。
目落ちなど直せるところはある程度直してから、
袖丈を短くする位置の段横一列の目に糸を通します。
目を通した列の下の段を解いて切り離します。
編み地を解きます。
できるだけ長い糸を取りたいので糸が切れないように丁寧に解いていきます。
※編み方向が逆だと端で引っかかり、するすると解けませんので編み端は絡まらないように気をつけながら解きます。
解いた糸はちりちりした状態なので、アイロンを浮かしながら蒸気をたっぷりかけて糸を伸ばします。
編み地から糸に戻りました。
この糸で袖口を編み直します。
糸切れしていたので糸は短いものが多く、
出来るだけ糸を無駄にせず長くして使いたいため、今回は次の糸に切り替える際に糸を数㎝重ねて継ぎ足しながら編みました。
重ねた部分は少し厚くなりますが、糸始末も最小限で済みました。
袖口のリブを編み直し、最後はゴム止めをして
完成〜!
これからも袖を通してもらえるようになりそうで
嬉しい瞬間です☺️
今回は、糸が太く比較的解きやすい糸だったことでお直しがしやすかったです。
お直しで余った糸も、また修繕に使えるので捨てずにとっておくと良いですよ。
それではまたよろしくお願いいたします。