ニットの穴あき ”アップリケ風?かけはぎ風?”直し方

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向山 利ノ絵

ニットの穴あきは、引っ掛けてしまった!

虫に喰われてしまった!糸が繊細で細くなってしまうなど原因は様々です。


糸が繊細な素材だったり、糸の撚りが甘く柔らかい糸は自然と細くなってしまい穴が空いてしまうこともあります。

大事にしていた洋服に限って虫に喰われてしまうんですよね。

虫も人間と同じく、美味しい素材を好んで食べるので大切なニットに穴があく。。。( ; ; )

ということになるんですね。

さて、こちらのニット製品。

ずっと触っていたいくらい滑らかな素材です。

穴は開いていれども、もっともっと長く着たいくらいの品質です。

しかし、立派な穴あき…
な、直したいっ!!!

これさえどうにかなれば、、、

この大きな穴を直すには技術も必要となり難しいお直しになります。

そこで、大きい穴を比較的簡単に直せないかと試作してみましたので紹介します。

まずお直しの下準備をします。

お直しの下準備

・落ちている目を出来るだけ拾います。(目を拾うと意外と穴が小さくて済むことも!)

・編み目がこれ以上落ちないように目を止めます。

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●お直し方法その1・ダーニング

編み物が出来ない人でも、針と糸があれば簡単に直す事が出来るダーニング。

誰でも簡単に出来る、薄く仕上がる、可愛く仕上がるのでおすすめの修理方法です。

ですが、ダーニングした部分は織り組織となる為、ニットの編み地部分に比べて伸び縮みが無くなってしまうということが気になっていました。

運動量の多い部分を直す場合に編地を伸縮させるにはどうしたらよいか?

無くなってしまった目を作り直せば良いのですが、穴が大きいので高度なテクニックが必要となります。


もっと簡単にできる方法はないかと考え、

同じような編み地をつけてみたらどうかとアップリケの様に編み地をつけてみました。

●お直し方法その2・アップリケ風?かけはぎ風?

四角く編んだ編み地を上下メリヤス接ぎ

サイドは見頃に剥ぎ合わせます。

伸縮はするようになりました!!

     

ですが、アップリケにした編み地や接ぎ目部分が少し肉厚に仕上がりゴロゴロするのが気になります。

糸をもっと細いものにすればよかったのかもしれません。。


厚みなどが気にならない部分に使うには、伸縮も出るので良い方法かもしれません。


今度は、編み目を直接棒針で拾って

そのまま編んでみることに!

目も拾えて一石二鳥!!!


最後はメリヤス接ぎをし、両サイドを編み地と接ぎ合わせます。

編み地と同じくらいの糸の太さにしたら、いい感じの仕上がりになりました!

直接編地を拾い接ぐことで薄く仕上がります!

ダーニングの様に、カラフルな糸を使って遊んでみるのも良さそうですね。

これで大きい穴が開いても安心です!!?

応用も行く通りも広がりそうな方法です!

ニット製品はお値段もそこそこします。日頃からこまめなお手入れをしていれば長く着用できる品が多いです。
汚れたら洗うなどし、日頃から取り扱い方を心がけることが大切です。

それではまたよろしくお願いいたします。

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向山 利ノ絵

ニットの仕事に就いていた事を活かしながら、編み物の魅力 アイディア マニアックな事まで発信できていけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

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