セーターやニット作品を作る際にゴム編みの部分は、
本体より棒針のサイズの小さいものを使用するように指示をされていることが多いですね。
ゴム編みは表目・裏目を交互に編むため 伸び縮みするようになり
セーターの裾部分や袖口部分にゴム編みが使用されているのをよく目にします。
これは程よく伸縮して着脱しやすいようになっているのです。
同じ号数でゴム編みを編んでも組織の特性上 縮むのでデザインに取り入れることもありますが、
部分使いの場合は特に、号数を調整することでよりゴム編の伸縮性を活かすことが出来ます。
こちらの本でも、見頃は6号針使用、ゴム編は4号針使用となっており
ゴム編みは2号くらい小さくものを使用し、編むように指示されています。
しかし、号数の揃っている棒針セットなどを持っていれば良いのですが、長さや種類など様々
同じ棒針の号数で ゴム編みの度目と詰めて編んでみたらどうなるか試してみました。
※左は号針のサイズを小さくしてゴム編みを編んだ編地
※右はゴム編みも同じ号数で編んだ編み地
ゴム編みを編む際にはきつめに編んでいます。
ゴム編みの号数を小さくした編地の方が目が小さく整っているように思いますが
寸法や伸縮はそれほど変わらない仕上がりに
※これは 人の手にもよるので余り参考にならないかもしれません。
編み出しに関しては違いがみられました。
度目を確認する方法として、引き目で確認する方法があります。
編地を引っ張ることで、見た目ではわからな微妙な度目の差を確認することが可能です。
2枚の編み地を引っ張ってどちらの度目が緩いのかきついのか確認します。
引き目で編みだしを確認すると、見頃と同じ号数で作成した編地の編み出しの方が度目が緩いことが分かりました。
これは太い棒針を使用しているので、自然と編み出しがきつくならなかったためです。
棒針を細くした際に、編み出しがきつくなってしまう悩みには棒針の太さで調整する方法として有効的ですね。
見頃と同じ棒針を使用するメリットとして
・道具を買い足さなくて良い
・編み出しが緩くなる
デメリットとして
・手がきつい方は特に手加減が難しい。
・道具を変えたほうが、安定した度目を変えることが出来る
作品にもよりますが、少しの部分であればきつく編むというのも一つの技術としても良いのかなと思いますが、
時間をかけて作成する作品なので 適正な道具で編むにこしたことはないのかなとも思いながら。
デザインによっては ゴム編みを縮めたくない場合もあると思います。
デザインに合わせて、このような小さいスワッチを作成して確認されてみることをおススメします。
自分の手の度目を知ることも出来ますし、少し面倒かもですが 手間暇かけて編んでいく作品なので納得のいく作品作りにお役たてください。
手加減も人それぞれなので、参考程度にしていただけたら幸いです。
それではまたよろしくお願いいたします。