前回、縮んだウールのベレー帽子を直し
縮みをある程度戻すことが出来る方法をご紹介しました。
今回はこちら
シングルジャカードで編まれた暖かそうな靴下
見た目は問題ないのですが、実は洗濯をした際に縮んでしまったそう
原因は洗濯機で洗い、更に高めの温度のお湯で洗ったそうで足が入らない状態です(;´・ω・)
前回と同じようにアイロンとトリートメントを使い、
どのように変化するかまずは片方だけで試してみたいと思います
足が入るくらい直ると良いなぁと願いつつ
まずは、アイロンの蒸気で直す方法から
目次
蒸気アイロンを使って直す方法
方法はとても簡単
アイロンの蒸気をたっぷりかける
※直接アイロンが当たらないように必ず浮かして蒸気をあててください
蒸気が残るうちに、すかさず手で横にひっぱりながら伸ばします
蒸気をあて、ひっぱり伸ばすを繰り返します
靴下の中に手を入れながら伸ばしました
蒸気アイロン後
少しだけ横に伸びたのか、横に伸びた分丈が少し短くなりました。
蒸気アイロンでは少しだけ横に広がった変化がありました
次はトリートメントと使って直す方法で!
きっと繊維が包まれてほぐれるはず!!
トリートメントを使って直す方法
まず、たらいにお湯を張り(トリートメントを溶かしやすくするため)
トリートメントをワンプッシュ位入れ溶かします。
お湯の温度が下がったら浸します
※水の温度は冷たすぎても高温すぎても縮む原因になるので、常温から30度くらいの温さが良いかと思います。
トリートメントの入った液体の中に浸します
少しずつ繊維をほぐすように伸ばします
伸びますようにと願いつつ
伸ばし終えたら、乾いたタオルに挟んで水分をしっかりとります。
(必要であればタオルに挟んだまま洗濯ネットにいれて短時間の脱水も)
そして、形を整えて日陰に平干しします
乾いたら、蒸気アイロンで形を整えて終了です
蒸気アイロンだけよりは、トリートメント液に浸したほうが大きくなりました
ですが、足が入るくらいに戻ることはありませんでした
前回のベレー帽子はメリヤス編み地、今回の靴下はシングルジャカードなので糸が絡みあい編み組織が解れ難いのかもしれません。
シングルジャカードで無い組織のつま先やかかと履き口のリブはジャカード編地に比べて目が緩くなったように感じました。
1度フェルト状になってしまったウールを再生させるのは困難なことかもしれません。
日頃から正しいケアを身につけましょう
間違ったケアや着用の仕方をしニットをダメにしてしまうことはよくあることです。
ニット製品は高価なものが多いためか、皆さんこのような状態になっても大切にしまわれている方が多くいらっしゃるように感じます
ニット製品を手洗いする場合、デリケート洗剤で優しく手洗いするのが基本です。
ニット製品は、素材の負担を減らし素材を長持ちさせるためにも、着用の都度洗濯が必要ではありません。
毎日の着用は避け、1度着たら休ませる、汚れがついたら速やかに汚れを落とすなど
少し面倒かもしれませんが、ニットの正しいケアの仕方を覚え、日ごろから意識しニット製品を取り扱うことでより長く付き合えることが出来るニット製品の魅力に気付いていただけることにつながるのかなと思います。
これから衣替えの季節。冬物のセーターは特にきちんと汚れを落としてから収納しないと虫食いの原因に繋がります。
また来シーズンもお気に入りのニット製品を着用出来るよう正しいケアをし大切に収納しましょう。
それではまたよろしくお願いいたします。