みなさん こんにちは。
私にとって映画は、ストーリーや出演している俳優さんに興味があって観に行くのですが、気づくと衣装にも、特にニットには目がいってしまいます。
衣装は物語や人物のキャラクターにも彩りを添えていて、世界観を表現する上では重要ですよね。
今回は2001年アメリカのキアヌリーブス、シャーリーズセロンの「スイートノベンバー」からベストニットをピックアップしたいと思います。
目次
アフガンストール
シャーリーズセロン演じるヒロイン・サラのアイコン的な象徴といえば、アフガン巻きと呼ばれる巻き方のストールです。
二等辺三角形の形で、1重巻きで様になるアイテムです。サラは色違いで同じような形のアフガンストールを巻いていました。
ちなみに、オーソドックスな巻き方はこんな感じ↓です。後ろから前に回してきた二等辺左右端を、また後ろに回しています。
肩からかけるとショールのようにも使えますね。
ハンドウォーマー
外に出かける日は指先があいているハンドウォーマーをしているのも印象的でした。
ストールと色合わせをしていたり、糸違いバージョンもいくつかコーディネートしていて、サラは小物にニットを多用していました。
ニットはハンドメイドだった
なんと、後半に編み物をしている描写がありました!
今まで出てきたアイテムをみても、ハンドメイド感あるような・・・
サラは人生を楽しむことを大切にしているキャラクターなので、編み物をするのも好きなこともうなずけました。
ここで編んでいるニットはマフラーでしょうか?
アフガンストール程ではありませんが、細幅のマフラーも、サラを象徴するアイテムです。
このマフラーはクライマックスで重要な役割のアイテムになっていきます・・・。
序盤でも登場していて、こちらは帽子と共糸でセットになっているようでした。やはり編み物が好きなようです。
セーターも手編み?
明るいオレンジのような色はサラのキャラクターカラ―なのでしょうか。
ストールと色合わせしていますね。
袖口をよく見てみると、、、模様の感じがハンドメイド感ありますね!!
着るものも手編みする人だと考えると、相当の腕前であることは確かです。
クライマックスに向けて
病気でどんどん具合が悪くなっていくサラの心情を表しているように、衣装にも色味が無くなっていきます。
明るい色ばかり選んでいたのは、ここへの対比だったと推測できます。
最後にお別れをするときの目隠しに使ったのが、劇中でも編んでいたマフラーでした。このマフラーだけは沢山の色が使われています。
このシーンはとてもつらい別れのシーンでしたが、やっとドアップになったマフラー・・・ガーター編みだっ!というところに目がいってしまう自分には、職業病を感じました。(笑)
11月の話なのでウール混でしょうか。
このマフラーは最後に物語を象徴するものになりました。
映画の世界感を表現するために、このスイートノベンバーにはたくさんのニットが使用されていることがわかりました。どのように効果的に使われているか、制作側の意図を読み解く作業は、マニアックですが楽しいものです♪
また素敵なニットが使われている映画を見つけたら、書きたいと思います。
それでは、また。