氷の国から生まれたセーターその名は「ロピーセーター」

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織田 博史

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皆さんこんにちは~(^^)/

関東の桜は先週末が満開となり桜の名所や公園はお花見の人達で大賑わいでした!でも残念なことに先週末はぐずついたお天気で青空の下でのお花見という訳にはいきませんでした(-_-;) 因みに私はこのお花見と同じタイミングでスタートをしたプロ野球の観戦に行ってきました。関東の球場の中でも一番好きなのが神宮球場で勿論ヤクルトスワローズの応援がてら美味しいビールを飲みながら大騒ぎをしてました。入場の際に頂いた連覇ダルマに必勝の願いを込めて応援したのですがこの日は残念ながら負けてしまいました。近いうちにまた応援に行きたいと思っています!!

 

ではでは本題で~す。

今回はガンジーセーター、アランセーター、カウチンセーター、フェアアイルセーターに続いて世界の手編みシリーズ第5弾「ロピーセーター」です。

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「ロピーセーター」

「ロピーセーター」は北極に近い氷河の多いアイスランドのセーターです。ヨーロッパ最大の氷河が出来る場所としても知られていて「氷の国」とも言われています。
アイスランドは9世紀頃、ノルウエーからヴァイキングが移り住んだのがきっかけで出来た国です。又、スコットランドやアイルランドからも多くの人々が移り住みアイスランドの「ロピーセーター」はその人達が持ち寄ったことで「フェアアイルセーター」や「アランセーター」などの編み物文化が合わさってできたセーターなんです。
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アイスランドの羊

アイスランドの羊達は氷河が流れる極寒の地で生き抜くために2種類の毛質となっています。内側の毛質は肌を守るために暖かくてとても柔らかくて軽くなっています。それに比べて外側の毛質は内側の毛を守るかのように太く長く、水を弾く丈夫な毛質となっています。そしてこの2種類の毛を混ぜることによって軽くて柔らかく暖かい、水を弾く丈夫な糸となります。
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「ロピーセーター」のロピーとは?

アイスランドでも昔はシェットランド諸島と同じ様に、羊の毛は刈るのではなく手で摘んでいました。普通はこの摘んだ毛を梳いたのちに糸車などで紡いでいくのですが、アイスランドの人達は糸車にかける前に手で引き伸ばし太いロービング状の糸として紡いでいました。この状態をロピーと呼び撚りの掛かった糸になる前の段階なので軽くて柔らかくて暖かいのです。
そして1920年代にこのロピーを使って編まれたセーターが「ロピーセーター」なんです!!
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「ロピーセーター」とは!

「ロピーセーター」は5本程度の針を使って丸く筒状に編んでゆく丸編みの手法で編まれています。首回りに模様が編み込まれている、丸ヨークのセーターで広く知られています。この丸ヨークの模様はアイスランドの西に位置するグリーンランドの工芸品であるビーズの肩掛けをまねたと言われています。又、編み上げられた「ロピーセーター」はナベナと言うトゲの沢山ある植物の実を使ってセーターをひっかいて起毛させることにより、より一層毛足の長い柔らかくて暖かな加工を施していました。
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皆さん「ロピーセーター」のことは何となくわかって頂けたでしょうか?!
これまでに紹介をさせていただいた5種類の手編みのセーターですがそれぞれの文化や風土によって少しずつ変改しその国に最適な型ちとなっていったことに気づかされました。
そしてこの手編みの文化はこれからも私達か伝承して行かなければいけないことの一つであると改めて感じました。

ではまた~!

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織田 博史

Knit大好きLove Knit~(^^)/&Golfも大好きEnjoy Golf~(^^)/ 
好きなことを思いっきり楽しんで行きたいと思っていま~す。

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