皆さんこんにちは~(^^)/
3月21日(月)ついに東京も桜(ソメンヨシノ)の開花宣言が出されましたね~!平年より5日早く昨年より2日早い開花宣言でした。私達の会社の近くの公園でもちらほら咲き出していました。
所で皆さんは桜(ソメンヨシノ)の開花宣言はどの様にして決められるのか知っていますか?各都道府県にある標本木に五輪以上の開花が観測られたら気象庁から発表となるそうです。東京の場合は日本武道館の近くにある靖国神社の標本木が基本となります!この近くには千鳥ヶ淵という桜の名所がありこれから大勢の人達で賑わいます。因みに私達の会社の近くは墨田公園がお花見では名所で隅田川のほとりで夜桜とスカイツリーのイルミネーシュンを観ながらの一杯が格別なんですよ~!満開になったお花見が待ち遠しい限りです。
では本題です。
今回はガンジーセーター、アランセーター、カウチンセーターに続いて世界の手編みシリーズ第4弾フェアアイルセーターです。
目次
フェアアイルセーター発祥の地
フェアアイルセーターはスコットランド北の北海に浮かぶ小さな島々、シェトランド諸島の端に位置するフェア島を発祥とするセーターです。
シェトランド諸島は厳しい自然環境で、たたきつけられる様な風により島々には木々が育ちにくい状態です。又、地面には泥炭が沢山埋まっていて草や作物があまり育たない環境となっています。
フェア島の羊達
草木の育ちにくいシェトランド諸島の端に位置するフェア島に住む羊達はいったい何を食べて育っているのでしょうか??普通の羊達は農場や原野の草を食べていますがこのフェア島の羊達は厳しい自然環境に対応するように、海辺に打ち上げられる昆布の様な海藻と少しの草を食べて生き残るように進化したといわれています。なのでフェア島の羊達はイギリスで一番小さな羊と言われています。又、フェア島に住むシェトランドシープと言われる羊達の毛は細くて軽く柔らかいのですがとても弾力性に富んでいるんです。
フェアアイルセーターの作り方
フェアアイルセーターは針を4本使って輪の状態で編んでゆきます。輪編みをすることで繋ぎの無い着心地の良いセーターが出来るのです。又、筒状に編んだ後袖部分をカットしてそこから袖を編み出す手法もあるようです。そしてこれらの技法や編み柄はその後カナダ西海岸バンクバー島のカウチン住む人達に伝えられカウチンセーターの技法の一つとなったと言われています。
フェアアイルセーターの模様
フェアアイルセーターは体のまわりをぐるりと一周する細かい模様が横方向に何段も重ねて編み込まれています。その模様には○X模様やアルマダ.クロスなどの直線を組み合わせた幾何学や星、波、花など自然をモチーフにしたものが多く見られます。
他にもスペイン無敵艦隊がイギリス海軍に敗北した際に生き残った乗組員がフェア島にたどりついたことによってスペインの十字架やムーア式の矢、グラダナの星やバスクの百合などスペイン模様も多く観られると言われています。
間違えやすい「フェアアイル模様」と「ノルディック模様」
ノルディック模様はノルウェーに古くから伝わるセーターの模様です。雪の結晶を中心にトナカイ、モミの木、幾何学模様など北欧や寒冷地にまつわる模様が多く、特に「ルース.コスタ」と呼ばれる小さな水玉を散らしたような点描模様が特徴となっております。
フェアアイル模様
ノルディック模様
1970年代にシェトランド諸島の近海で石油が発見されニットを編んでいた人達を含む多くの人達が石油ビジネスに参加しフェアアイルセーターを編む人が激減したそうです。しかし石油ビジネスには限りがあると考えた人達はフェアアイルセーターをはじめとする編み物分化を世界に広げ次世代に伝承する活動を活発におこなったそうです。これにより編み物文化は復活をして今に繋がっているそうです。今では機械化が進み手編みのフェアアイルセーターはかなり少なくなってきた様ですがフェ島の人達によってフェアアイルセーターの技法は受け継がれているようです。
これってLove Knitoですよね~。
私もニットを通して編む楽しさや面白さを多くの人達に伝えたいと改めて思いました。
ではまた~!!