Tセーター シリーズの新作が発売されました。TセーターNo.2『LACE レース』

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大久保 千聖

doliminue/ドリミーヌ 毛塚みどりさんデザインのTセーターシリーズの第2段が発売されました。

春先まで着られるように、レース模様をいれたデザインです。

その名もTセーターNo.2『LACE レース』

レース模様なので、下に着るインナーがレースの穴から透けて見える効果もあります。
春はまだまだ寒いので、レース模様のセーターを着て楽しみたいですね。

そして、玉編みがポイントです。全部の模様につけるのではなく、裾と首回りにつけることで、可愛くなりすぎずないアクセントになっています。

左側が単色で編むセーター。右側が配色で編むセーターです。左袖のアクセントカラーがポイントです。


私は、限定色のオレンジを編みました。

編んで感じたことは、

まず、糸がふわっふわで編み心地が最高!です。ぜひこの感じを味わっていただきたいですね。

糸の色も特徴的です。

糸は、ブークレーヤーンという細かいループが連なっている糸です。

ブークレーヤーン

この糸を杢糸にして色をミックスさせています。深見がでるのと、編み目の粗が目立ちにくいです。
プレーンで単色な糸ほど、編み目がキレイでないと粗が目立ってしまうのです。

道具は8号針と10号針を使用します。メインは10号針なので、サクサクと進みます。

そして、模様も難しくありません。私はかけ目を忘れがちで、何度か編み直しましたが・・・。

数を数えながら編むと、かけ目忘れにすぐに気づきます。リピートの目数も多くありませんので、初心者の方でも編める模様です。模様が出来上がってくる楽しさを味わえます。

衿ぐりや袖口以外の減目がありません。

なので、ひたすらまっすぐに編むだけでした。まっすぐ編んだ目をとじることになるので、とじた目もキレイです。

仕上がりが良くなりますね。

セーターを初心者の方が編むときに苦戦するのは、袖付けです。袖ぐりのカーブと袖山のカーブをとじるのが手間がかかります。左右対称につけるのも初心者の方には難しいですね。

このTセーターシリーズは、袖もまっすぐなので、カーブをとじることがありません。

初心者がセーターを編むときに苦戦するポイントは、仕上げのゴム止めです。

棒針編みは、必ずとじる工程が必要です。そしてこのゴム止めは初心者にはとても難しい技法です。

このTセーターシリーズには、ゴム止めがありません。ゴム止めをしなくてもキレイに仕上げられるような工夫がしてあります。
仕上げ方ひとつで、セーターの出来上がりの完成度に差がでます。

今は、首から編んだりするセーターもありますが、首回りが伸びやすかったり、型崩れがしやすい点もあります。

基本の下から編むセーターは、衿ぐりや肩線、脇、袖下がしっかりと止まることによって型崩れを防ぐ機能もあります。

この編み物キットについているパターンは、プロセスが写真付きで解説してあります。実物の写真を見ながら編み進めることが出来ます。自分があっているのか間違えているのかも分かりやすいですね。

そして、TセーターNo.2『LACE レース』は、糸が多めに入っているので、自分のサイズに調整が出来ます。

せっかく編むので、自分のサイズに編みたいですよね。私は腕が長いので、袖を1模様増やして編みましたが、糸は余りました。基本サイズで編んだ方、余った糸はミニマフラーにするなど活用してくださいね。

難しいポイントは、衿ぐりの目を拾うところでしょうか。パターンでは拾う目数が細かく指定されているので、迷わずに拾っていただければと思います。

ぜひ、セーターを編んでみたいなぁと思っている初心者の方に編んで頂きたいセーターです。

もし、つまずいてしまったときは、編み物教室でのフォロー致します。

記事を書いた人

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大久保 千聖

文化服装学院ニット科卒。ニットの会社で働いています。
小さいころから、編み物が好きです。編み物って楽しいですよね。編み物の楽しさを多くの方に知って頂き、編み物の楽しさを広めたい!と手芸ブランド「60ろくまる」をスタートしました。趣味はもちろん編み物。ほかにステンドグラスを作ったり、頻繁に旅行に出かけます。

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