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編み物の針にはサイズが細かくあり、糸に合わせて適切な号数を選び使用しますが
細かく分かれている編み針の号数を利用して編む ニットならではの技法をご紹介したいと思います。
ゲージ調整・ゲージ差
度目をきつくしたり緩くして、度目を調整し編み目の大きさを調整し編むことを
ゲージ調整、ゲージ差などといいます。
同じ目数でも ゲージを調整することにより編み巾の寸法を出しだり、小さくすることが可能です。
下記は棒針の太さを変えて編みました。
同じ目数でも、かなりの寸法差が出ます。
同じ目数で度目調整
下記の編地は同じ目数で 度目を徐々に調整していき 寸法差を出しています。
上記のスワッチは家庭機を使い編んでいますが
家庭機の場合 キャリッジに このような度目を調整するダイヤルがあり、ダイヤルを回すことで簡単にゲージを変える事が出来ます。
度目を詰めて編み始め、徐々に度目を緩くしていきました。
同じ目数でも度目を徐々に変えていくことで、度目を変えた境が目立ちずらく自然なラインの編地を作成することが可能です。
段数もかなり変化があるの事が分かります。
今回 家庭機の編地で紹介しましたが、棒針やカギ針も細かく号数があり
徐々に号数を変えていくと、同じように度目調整で寸法調整し形作ることが可能です。
このような技法をよく使う場面といえば、袖などのゴム編みを編む際に号数を小さくしたりしますね。
ゲージを詰めることで ゴム編みの伸縮を強めたり目面を良く見せる効果があります。
他には、フレアを表現したり・ギャザー分量にしたり・裾巾を出したい場合などに使用すると効果的かと思います。
度目の調整で寸法を変えることが出来るのは ニット独特の編み方ですね!
それではまたよろしくお願いいたします。