セーターの肩や靴下のかかと部分によく使われている ’’引き返し編み’’という編み方
編み物には欠かせません。
目次
引き返し編みとは
編み地の途中で 引き返して編み目を残していったり増やしていったりと編んでいく方法で、
例えば 肩の傾斜や裾のカーブをつけることが出来るテクニックです。
引き返し編みの種類
引き返しには
編み残していく方法と 編み進める方法があります。
編み方も
1段毎に引き返しする方法と、2段毎に引き返しをする方法があります。
棒針編みの場合は、糸がある方で引き返しを編みと編みやすいことから
2段毎で編むことが多いです。
糸が太い場合や模様が入っている場合には段の段差が目立たないようにしたいため
1段毎の引き返しがおススメです。
編み残しの引き返し
セーターを作成する際に肩部分でよく使う
’’編み残しの引き返し’’
下記、編み図も引き返し編み部分は2段毎に指示されています。
今回はよく使われる 編み残しの引き返しについても説明していきたいと思います。
編み残しの引き返し編み(2段毎)
左側
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/48e479ccf2e99b1f71b1ff85d1a24c6e.png)
編み残しの引き返し編み(2段毎)
右側
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/661ec0f8e75c63ea173c581598b5fdb9.png)
段消し
引き返しが終わると最後の段で’’段消し’’という編み方をします。
糸がある方で引き返しをすることから、2段ごとの段差が出来ている為
目立たないように引き返し編みをした部分を操作しながら、最後の段は全目編み’’段消し’’をします。
とても大切な最後の1段となります。
引き返し編みのいつも分からなくなる箇所
セーターを作成する際に使うことの多い、編み残しの引き返し編み。
何回も編んでいるはずなのに、いつも引き返し部分になると編み方が不安になり 本を参考に見返しています。
いつも分からなくなるのは
引き返し部分の かけ目をする糸を手前にかけるのか向こうにするのかということと。
段消しの際にはどう目を拾うのだったのかということです。。。
これを間違えると、引き返しが正しく出来ず 編み目を解いてやり直さないとなりません。
肩を編んでいる際には、左右の引き返しに加えて 衿ぐりの減らしも入るので正しく編む必要があります。
左肩の場合は、かけ目を棒針にかけて手前に出して
左の目を右目にすべり目で移す
※左肩はかけ目の糸を手前にまわすと覚え
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/IMG-0102-1920x1439.jpg)
右肩の場合は、かけ目をして奥にして
左の目を右目にすべり目で移す
※右肩はかけ目は向こう側と覚えましょう
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/IMG-0103-1920x1439.jpg)
そして段消しの際に
どこの目を拾うのか
※左肩 下記の目の開きで覚えましょう!!
開いている部分の目を2目1度
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/IMG-0049.jpg)
※右肩 目の入れ替えがあるので下記の様子で覚えましょう!
2目くっつき気味の目になったら
1目を普通に編み、次の目と次の次の目を入れ替えます。
入れ替えた2目を2目一度します
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/unnamed-1920x1013.jpg)
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/2be6d733f947de9760bb15a85c63116f-1-1920x1065.jpg)
この4枚の写真が 編んでいる際にお役立ちいただけると幸いです。
次回 引き返し編みの続き
20目の作り目で 2-5-3の引き返し編みの編み方と段消しの仕方をご説明したいと思います。
左肩
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/IMG-0055-1-1920x1023.jpg)
右肩
![](https://www.knitlabo.jp/blog/wp-content/uploads/2020/12/IMG-0075-1-1920x1440.jpg)
それではまたよろしくお願いいたします。