1枚のニットができるまで|ニットの生産工程を紹介します

18

こんにちは、鈴木です。

皆さんは1枚のニットがどのように作られているかご存知ですか?
編み物が得意で普段からセーターなどを編まれている方もいらっしゃるかと思いますが、編み物をされない方はあまりイメージが湧かないかもしれません。
店頭に並んでいるニットは大きな工場で大量に生産されていることが多いため、工程も様々でたくさんの人や機械が関わっています。
私も最初にニットの生産について知った時、想像以上にたくさんの工程があり、様々な人が携わって1枚の製品が作られていることに驚いたのを覚えています。

今回はそんな奥深いニットの生産工程についてご紹介したいと思います!
※今回紹介する流れは海外のニット工場の一例です。ニットの種類や工場によって工程は異なります。

目次

  • 編地出し
  • 柄組み
  • 編み
  • リンキング
  • 糸始末
  • 洗い
  • 縫製
  • 検品
  • 仕上げ
  • 完成!
  • まとめ

 

編地出し

いきなり製品を編む!ということは通常はなく、まず編地出しをします。
ゲージや糸取りは適正か、寸法や縮率はどれくらいかなどを確認して製品に備えます。

0

柄組み

スワッチに問題がなければいよいよ製品作りのスタートです!
自動機で編む場合は、まず仕様書を元にデザイン・寸法・配色などのデータを組みます。
このデータが基本となって編まれていくので、とても大切であり時間を要する工程です。

1

 

編み

ニットの基本となる、糸を編み上げて製品にする工程です。
ホールガーメント(無縫製のニット)など、1度の編み工程で製品の形が出来上がる機械もありますが、基本的には身頃や袖などのパーツごとに編んでから繋げていくことが多いです。

編み機には大きく分けて2種類があります。

まず人の手で編む「手横機」

3

4
コンピューターに登録したデータを元に自動で編まれる「自動機」

18

17

 

編み機についてもっと詳しく知りたい方は、丸安毛糸のブログへどうぞ
家庭機・手横・自動機 ニット製品の「編み機」ってどんなものか知っていますか?

 

リンキング

編み上げたパーツ(表身頃、後身頃、袖、衿など)を組み合わせていく工程です。
一目一目をリンキング機と呼ばれる機械にかけてそれぞれのパーツを繋げていきます。
一目でも掛け間違えてしまうと、製品として成り立ちません。

気が遠くなるような仕事ですが、聞くところによるとベテランの工員さんは編み目を見なくても目を掛けられるそうです!長年の経験の成せる業ですね。

7

8

 

リンキングについてもっと詳しく知りたい方は丸安毛糸のブログへどうぞ
リンキング|ニット特有縫製方法についてご説明します!

 

糸始末

編み終わりの糸をそのままにしておくと、その部分からほつれてきてしまいます。
手作業で端から出ている糸を編み目に絡ませていくことで、ほつれにくい丈夫なニットができます。

9

 

洗い

風合いを出したり、今までの工程で付いてしまった汚れを落とすために製品を洗います。
基本的にニットは洗うと縮んでしまうため、寸法は洗った後に指示通りになるように計算されて編まれています。
時間や温度などで出来上がりの状態が大きく変わるので、サンプルから現物まできちんとデータをとって正確に管理します。

10

 

縫製

ブランドネームや品質表示、釦などの付属を付けます。
ミシンで付けることが多いですが、素材がデリケートな場合や特殊な形の付属を使用する場合などは1枚1枚手で縫い付けることもあります。

11

 

検品

編み目が落ちていないか、傷や汚れがないか、人の目で1枚1枚チェックします。
確認しやすいように、このようにライトに照らして行うこともあります。
(こちらは製品になった後の検品の写真ですが、実際は編みの後・リンキングの後など、各工程の間でも細かく検品をすることが通常です。)

検品で何か問題がある場合は修理をし、それでも直らない場合は残念ながら不良品となります。
不良品が出荷されないよう、十分に注意しながら1枚1枚丁寧に検品されています。

13

12

仕上げ

こちらも人の手で1枚1枚アイロンをかけてセットをしていきます。
ニットは風合いがとても大切なので、良い製品を上げるにはアイロンの技術も重要です。

14

 

検針

製品に針が混入していないかチェックをする工程です。全ての製品を1枚1枚「検針機」という機械に通します。
こちらも最後だけではなく、各工程の間で行うことがほとんどです。
このように安全管理もしっかりとされているので安心ですね。

15

 

完成!

輸出されて日本に届きます。
日本に届いてから再度検品・検針などが行われ、その後店頭へと出荷されていきます。
そして皆さんの手元へ。

16

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した流れは一例なのでニットの種類や工場によって異なりますが、このようにたくさんの工程を経て1枚の製品が出来上がっていくことがお分かりいただけたと思います。
思ったよりも人の手作業がたくさんある!と思われた方も多いのではないでしょうか。

たくさんの人の手を介して、それぞれの思いが込められて、やっと出来上がる1枚のニット製品。そんなニットの温もりをさらに感じていただき、ニット好きな人が増えることを願っています!

それでは。

The following two tabs change content below.
ニットラボ 編集部

ニットラボ 編集部

日本で一番ニットが好きな私たちが、ニットを楽しむための情報を発信しています。着て楽しむニット、編んで楽しむニット、見て楽しむニット、集って楽しむニット(編み物)などニットの楽しさはたくさんあります。

ニットのウィキペディアKNIT LABOの公式アカウント

  • facebook
  • プント ドーロインスタグラム

記事を気に入ったらシェアをしてね