手持ちのニットや手編みのニットを起毛でふわふわに

こんにちは。

すっかり春の陽気でGWも近づいて来ていますが、

今年の冬に向けて、どんなニットを作ろうか?と日々考えております。

今日は、加工の一種「起毛」についてご紹介します。

 

目次

  • 起毛って?
  • 自宅でも起毛が出来る
  • 実際にやってみました
  • ブラッシングのメリット
  • まとめ

 

 

スポンサードリンク



起毛って?

その名の通り、ブラシや熊手の先のような針が付いた機械で、ニットや布地の毛をかき出す加工です。

アザミという植物を使って起毛することもあります!!

先日、起毛屋さんにお邪魔したのですが、そこではアザミを機械のローラーにセットし、

ローラーが回ることで起毛される…という仕組みでした!

今でも天然の植物で加工をしていることに感動しました。

起毛すると、ニットの場合編み目が毛で覆われ、ふわふわな見た目と風合いになります。

柄の場合(ジャカードや柄の場合、柄がぼやけて、柔らかい雰囲気になります!

 

※ちなみに、お店で売られているふわふわニットは、起毛されたものもありますが、

それ以外の加工がされたものもあります。(洗いによって毛を出したり、ファー加工をしたりなど…)

 

自宅でも起毛ができる

起毛は、自宅でも簡単にできる加工です!

手芸屋さんにも、起毛用のブラシや専門の器具が売っています。

また、ペットのブラッシング用のブラシでも起毛できます!

もう少しいっぺんに起毛したいなぁ、という方は大きなデッキブラシでもできるそうです!

(是非新しいものをお買い求めください…!)

 

簡単にできるとは言っても、起毛しやすいものとやり辛いものがあります。

参考にしてみてください。

 

起毛しやすいもの

・羊毛など動物の毛が入った毛糸

・また、羊毛の混率が高いもの

・モヘヤなど、毛足の長いもの

・太い糸

・撚りが少ない糸(柔らかい糸)

 

起毛しづらいもの

・化学繊維

・綿や麻などの夏用素材

・細い糸

・撚りの強い糸(硬くてシャリ感のある糸)

・スパンコールなどが入った糸

 

実際にやってみました

実際に、棒針編みの編地を起毛してみました!

とっても起毛しやすそうな、太くて柔らかい糸です!

混率は、カシミヤ80%セーブル20%です。

縦横いろんな方向からブラッシングします!

ある程度起毛されて来たら、一方方向に毛並みを整えてできあがりです。

ふわふわになりました~~

こんなセーターをきたら暖かくて幸せな気持ちになりそうです!

 

ブラッシングのメリット

今回使ったようなブラシですが、起毛する以外にも便利な使い方が2つあります。

①毛並みを整える

もともとふわふわなニットや毛足の長いモヘヤなどで編まれたニットに優しくブラシをかけると

毛並みを整えることができるので、着用後や衣替えの際のお手入れにお勧めです。

②毛玉を取る

ニットを着ていてやっぱり気になる毛玉…。毛玉をとる機械も売られていますが、

こちらもブラッシングで綺麗にすることが出来ます。

毛並みを整えると同時に毛玉も綺麗にできるので、一石二鳥ですね!

 

まとめ

起毛をかけるのが少し時間のかかる作業ではありますが、

そのひと手間がかかることで、より大切なニットが出来上がると思います。

今年着たニットも、起毛をかけることで新しく生まれ変わり来年もまた新鮮な気持ちで着用できるかもしれません!

ぜひ試してみてくださいね。

 

それではまた次回!

BLOG TOP