「太陽に暖められた土地」それがカウチンセーター!

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織田 博史

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皆さんこんにちは~。

3月に入ってかなり暖かくなってきましたね!春本番ももうまじかって感じでなんかウキウキしちゃいますよね~!!そんな中、私は桜には未だ早いという事で梅で有名な水戸の偕楽園に梅を観に行って来ました。梅は品種が多くて桜の様に1種類で満開という感じでは無く品種により咲き始めのものも有れば満開のもの有ったりで桜とは違う楽しみ方が出来ました。因みに私は梅も桜の枝垂れが大好きです(^^)/ 次の桜のお花見が待ち遠しいです!!

 

では本題です。
今回は前々回(ガンジーセーター)、前回(アランセーター)の続きで手編みシリーズの第3弾です。

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「カウチンセーター」

「カウチンセーター」はカウチンと名付けられたカウチン湖周辺の土地に昔から住んでいるセイリッシュ族のセーターといわれています。
カウチンはカナダ西海岸のアメリカとの境に浮かんでいるバンクバー島にあります。このカウチンという地名はセイリッシュ族の言葉で「太陽に暖められた土地」と言う意味をもっていて「カウチンセーター」の温かさを物語っている様に思えます。
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セイリッシュ族の人達はもともと独自の文化を持ち工芸品などを作っていました。その中でも独自の毛布作りを得意としていました。その当時は羊の毛ではなくヤギの毛を使って糸を作っていたそうです。
19世紀に入ってからヨーロッパからキリスト教を広めようと修道院の女性たちにより学校が開かれ、その学校で編み物も伝えられました。また同時に羊をも紹介され羊の毛で糸を作る事も学んだ様です。そののちシェットランド諸島からカウチンに移住した女性たちによりセーターに柄や模様を編み込む技法が伝わり「カウチンセーター」は進化したと言われています。
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「カウチンセーター」の糸

上記で述べた様に羊の毛で糸を作る事を学んだ人達は羊に含まれる油を残したまま汚れだけを洗った原毛を使って糸を紡ぎました。その際アメリガ杉の皮繊維を混紡して雨の多いカウチン地方の気候に合った水を弾き雨も通さない防寒性の高い丈夫は糸を作りました。

 

「カウチンセーター」の柄

「カウチンセーター」に編み込まれている模様は大きく分けると幾何学模様と動物模様の2つになります。
●幾何学模様は三角や菱形、丸、X、雪の結晶などシェットランド諸島から伝わった技法が使われている様です。
●動物模様にはカウチンの人達に語り継がれている伝説の鳥、サンダーバード(稲妻を呼ぶ鳥)をはじめカウチンの大自然に生息する鷲やトナカイ、鹿、鮭やシャチ、杉、先住民族などをモチーフとされています。
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「カウチンセーター」編み方の特徴

「カウチンセーター」を編む時は木製の針を沢山使って、つぎの部分が無いようにまるく編んでゆきます。又、セーターの裏側の糸を編みくるみながら作ってゆきます。
2本の糸で模様を編むと内側の糸のアソビが出てしまい着ているうちに引っかかったりします。それを防ぐために表側に出ない糸を編みくるんでいます。
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皆さん「カウチンセーター」について如何だったでしょうか?
カウチンに住む人達の伝統とヨーロッパの文化が融合して完成された「カウチンセーター」これは単なるセーターではなくこれからも受け継がれてゆくカウチンに住む人達の誇りではないのかと改めて感じました。

ではまた~(^^)/

記事を書いた人

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織田 博史

Knit大好きLove Knit~(^^)/&Golfも大好きEnjoy Golf~(^^)/ 
好きなことを思いっきり楽しんで行きたいと思っていま~す。

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