こんにちは、赤石です。
春らしくなってきたので、衣替えにちょっと役立つお話です。
衣替えの時期のお手入れで悩むのは、自宅で洗えるのか?洗濯機で洗えるのか?という事だと思います。
ニットは特に悩む人が多いのではないでしょうか?
素材やデザインによって様々ですが、失敗が怖いニットの洗濯。
縮みや型崩れが一番心配なところだと思うのですが、そんな中でも、洗える素材があります。
それは、カシミヤ。
画像:ケケン試験認証センターより
冬には最高に温かいニットには欠かせない素材です。
- なぜ縮まないの?
- 洗濯するときは・・
- まとめ
目次
なぜ縮まないの?
なぜ縮まないのか?そればカシミヤの繊維の構造に秘密があります。
そもそもなぜウールのセーターが縮むのかというと、ウール繊維の表面の構造がうろこ状になっていることが原因です。
これをスケールと言い、洗うことでこのうろこ同士が引っかかり絡まっていくことで全体が縮んでいくのです。
カシミヤは、ウールに比べ表面がつるっとしています。
写真:ケケン試験認証センターより
ということは、繊維同士が絡まりにくい
イコール縮みにくいのです。
また、洗うことで繊維自体が膨らみ、柔らかさが増していきます。
温かさは繊維の間の空気が多いほど暖かいので、だんだんと着心地も増していくことでしょう。
洗濯は・・・
しまうときは必ず選択してくださいね。
カシミヤは虫にとっても良い素材で大好物なので、洗い忘れがあると虫食いの餌食になります。
洗濯するときは手洗いが良いです。摩擦が少ない分、毛玉ができにくく、表面もきれいに保ちやすくなります。
私は市販のおしゃれ着用洗剤で、漬け置き10分くらいにしています。
脱水は絞らず丸めながら押し出す感じ。
とはいいつつも、洗濯機の脱水モードでやっています。
伸びないようにネットに入れてくださいね。
最も大事なのは干すときで、吊るさないこと。
特に袖や衿ぐりは伸びると元に戻りにくくなってしまうので、形を整えて平干しだけは必須です。
こんな感じでも可。
私も某大型ファストファッションのカシミヤセーターをもう4年ほど着ていますが、最近になって前よりも柔らかく気持ちが良いなぁと感じます。
作り自体もしっかりしているので、型崩れもしにくい気がしてお気に入り。
毎年冬には何度も着ているし、数回は洗濯機に入れて洗濯していますが、全然大丈夫。
ちなみに毛玉は出来ますが、これも繊維の絡まりが弱いので取れやすいのです。
お手入れ楽ちんで何も考えずに扱ってしまうくらい・・。
あ、洗濯機に入れるならネットに入れてドライモードに。
他の洗濯物とこすれると毛羽立ち易くなるので裏返しにするとなお良いです。
まとめ
私の父もカシミヤのセーターを10年以上着続け、ついには袖口が削れて敗れるというところまでいきました。
もちろん母が自宅で選択していましたが、型崩れや縮みは無く見た目もきれいでした(袖口は手先を使うお仕事だったので仕方ないですね)
ちなみにニットの洗濯は、毎回しなくても良いかと思います。
毎日ではなく、一度着たら数日は休ませながら長く着て下さいね。
自宅で洗っても縮まない上、編地のふんわり感が洗うごとに増していくのがカシミヤの大きな魅力でもあります。
お値段が高い!というイメージのカシミヤですが、高いものは高いだけの価値がありますね。
貴重な素材という事だけでは無く、知っての通り何より暖かいし、軽く気持ちが良い着心地。
さらにそれが長く愛用できるというのがカシミヤの愛されるところだと思います。
高くても1着は持っておきたいですね。
それではこの辺で。