縮んだウールを直す方法 ベレー帽子編

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向山 利ノ絵

先日、テレビ番組で縮んだセーターを髪の毛用のトリートメントを使い見事に蘇えさせていたのをみて
興味深く思っていました。

いつも可愛い帽子をかぶっている友人
その日はウールのベレー帽子をかぶっていたのですが、実は洗濯機で洗ったら縮んでしまった物で、気に入っているからかぶっているのだけれど、頭回りが非常にきつくなってしまって困っているとのこと。
直るかもしれないと期待をさせつつ、ベレー帽子を預かり
早速、縮んだウールを直す方法を試してみました。

そもそもどうしてウールは縮むのでしょうか?

ウールはなぜ縮むの?

ウールの繊維は髪の毛と同じように、表面にウロコ状のものがあり
水に濡れることによりウロコ状のものが逆立ち、逆立ったもの同士が絡み合うことで縮んでしまうのです。

ですので、絡んでしまった繊維をほぐせば元に戻るというわけです。
原理はわかるのですが、1度縮んでしまったものを元に戻せるという認識がありませんでした。

半信半疑の中

縮んだウールを直す方法として下記2種類の方法で試してみたいと思います。

・スチームアイロンの蒸気を使って直す方法
・トリートメントを使って直す方法

まず、どのくらいサイズが変化するか検証するために寸法を計ります

頭回り26㎝位

直径 29㎝位

 

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蒸気アイロンを使って直す方法

方法はとても簡単
アイロンの蒸気をたっぷりかける
※直接アイロンが当たらないように必ず浮かして蒸気をあててください

 

 

蒸気が残るうちに、すかさず手で横に優しくひっぱりながら伸ばします

蒸気をあて、優しくひっぱり伸ばすを繰り返します

 

頭回りは約26㎝→27㎝に!!

直径は29㎝→30㎝に!!

アイロンで蒸気をかけ伸ばしただけでも十分に効果がみられました。

もう1つのトリートメントを使う方法で、更に縮みを解消できるかやってみたいと思います。

トリートメントを使って直す方法

まず、たらいにお湯を張り(トリートメントを溶かしやすくするため)
トリートメントをワンプッシュ位入れ溶かします。

お湯の温度が下がったら帽子を浸けます
※水の温度は冷たすぎても高温すぎても縮む原因になるので、常温から30度くらいの温さが良いかと思います。

トリートメントの入った液体の中に浸します

しっかり浸したら、繊維がコーティングされている間に、絡みあった繊維を少しずつ引っ張り伸ばしていきます少しずつ伸ばしていくを繰り返します。
少し伸びたように感じます!

伸ばし終えたら、乾いたタオルに挟んで水分をしっかりとります。
(必要であればタオルに挟んだまま洗濯ネットにいれて短時間の脱水も)

そして、形を整えて日陰に平干しします

乾いたら、蒸気アイロンで形を整えて終了です

結果

最初の寸法からどのくらい変化があったでしょうか?検寸です

頭回り 26㎝→28cmくらいに!!

直径も29㎝→31㎝くらいに!!

頭回りに関しては1周で4㎝も大きくなったので、かぶった際のきつさは解消されました。
直径も随分と大きくなりました。

以前と同じくらいになったか検証できないのが残念ですが
一回りくらい大きくなった印象です。

アイロンでも十分に効果がみられましたが、トリートメント液に浸すことで繊維がコーティングされより絡まった繊維が解れた感じがしました。

もし、このような諦めている商品などがあったら元通りとはいかないかもしれませんが
1度試す価値はあるかと思います。

それではまたよろしくお願いいたします。

記事を書いた人

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向山 利ノ絵

ニットの仕事に就いていた事を活かしながら、編み物の魅力 アイディア マニアックな事まで発信できていけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

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